有川浩 「フリーター、家を買う。」

 皆さんこんにちは、今日は有川浩さんのフリーター、家を買う。を紹介します。

 この本は図書館戦争でお馴染みの有川浩さんの作品です。テレビドラマ化もしましたので知っている方は多いと思います。あらすじは以下のとおり。

 新卒で入社してから3ヶ月、会社のやり方に馴染めず、すぐに辞めてしまった主人公。自分に言い訳をし続け再就職を目指すも、一向に就職できず次第にアルバイトを気分次第で転々とする生活に。そんな中、いろんなストレスによって母親が重度の精神病にかかってしまう。母親を回復させるためには家を引っ越して環境を変えてやる事が一番だと医者に言われる。主人公は母親を助けるため、就職して家を買う事を決意する。

 この作品、最初から鬱展開まっしぐらです(笑)。でも主人公がどん底から這い上がる姿、心境の変化は見てて面白く、また主要人物始め、キャラクターがとても個性的なので見ていて飽きないです。

 父親の心境の変化も見所で、あぁこんな父親居るなぁと少し微笑ましくなるところもあります。

 ただ自分の場合、主人公やその家族よりも好きな登場人物がいて、その人物を上司にしたいなと正直思いました。

 それは主人公が就職した会社の社長です。部下思いの男気のある人物で、主人公に檄をとばしながらもさりげなくフォローしてくれる、しかも風体に似合わず動物が好きで捨てられた猫を助けるため、主人公が病院へ行く事を許可するなどとても人間味の溢れるキャラクターでした。

 自分はこの本を読み、やはりこの人はストーリーの構成がとてもうまいなと始終思いっぱなしでした。テンポも良いし、人物の心境の表現などなぜか複雑なはずなのにそれが分かりやすい、これも不思議なところです。

 就活がこれからの人も、もう就職してしまった人も、それぞれ色んな視点から読んで楽しめる本だと思いますので読んでない方は是非一読を、KUJIRAでした。


  • 今回紹介した本
タイトル 「フリーター、家を買う。」
著者 有川浩
出版社 幻冬舎
発売日 2009年8月25日
価格 1400円(税別)
ページ数 309ページ