綿矢りさ 「勝手にふるえてろ」

「おれとの子ども、作ろうぜーっ!」(≧□≦)

 ・・・・・・てことで今日紹介するのは、綿矢りさの勝手にふるえてろです。

 小学校の時から片思いをしている主人公。会社に通いながら、今どこで何しているのかも分からない初恋の相手「イチ」を思い続ける。そんなある日、会社の営業部に勤める男の人「ニ」にアタックされる。あまり好きでもない「二」と中途半端に付き合っていたが、やはり「イチ」を忘れられずにある日同窓会を企画する。同窓会で「イチ」と再開を果たした主人公だったが、「イチ」に自分の気持ちは届かないのではないかと思い始める。憧れの「イチ」か、自分を好きでいてくれる「ニ」か二人の間で主人公の心は揺れ動く。

 芥川賞、最年少受賞者、綿矢りさ さんの4冊目となるこの作品。今回も綿矢さん独特の鋭い観察眼が現代社会の男女、また人の心のあり方をうまく描写しています。

 この人の着眼点は本当にすごいと思います。処女作のインストールから読んでますが、現代の問題点を中心に、登場人物の心情を綿密に描いている。そのため本当にその登場人物になりきる。もしくは、その登場人物を身近に感じてあたかも現実に存在しているかのように物語を読み進めることができます。

 今回この記事の冒頭に書いている台詞は、官能小説のキャッチフレーズでも、KUJIRAの欲求でもありません(笑)この台詞はこの作品の終わりから数ページのところに書いてあるプロポーズの言葉です。はてさて、この台詞を最後に主人公に言ってくれるのは「イチ」と「ニ」どちらなのか。気になる人はぜひ読んでみてください。KUJIRAでした。


  • 今回紹介した本
タイトル 「勝手にふるえてろ」
著者 綿矢りさ
出版社 文藝春秋
発売日 2010年8月27日
価格 1200円(税別)
ページ数 168ページ